工事費を抑えられる？高くなるケースは？業務用エアコンの工事費を解説

業務用エアコンの設置を考える時、エアコン本体の価格が大きな検討材料となる場合が多いのではないでしょうか。ところが実際に業務用エアコンの設置を依頼すると、エアコン本体価格のほかに工事費も必要になるのです。

そしてこの工事費は、高くなるケースと抑えられるケースがあります。そこで、業務用エアコンの工事費について詳しく見ていきましょう。

業務用エアコンの工事費はどこで差がつく？

業務用エアコンの工事費は、どのような場合に高くなり、どのような場合に安く済むのでしょうか。どこで工事費の差がつくのかを解説していきます。

業務用エアコンの「馬力」

業務用のエアコンの「馬力」は、1.5～10まで販売されています。この馬力はエアコンのパワーを表す数字で、エアコンを効かせたい場所が広いほど、大きな馬力が必要となるのです。馬力が大きいエアコンほどエアコンの本体もそれに比例して大きくなるので、工事の費用も比例して高額になっていきます。

業務用エアコンの「室内機のタイプ」

エアコンには、「床置き」や「天井吊り」、「壁かけ」や「天井埋め込み」などさまざまなタイプがあり、それらの種類によって工事費用が異なってきます。床置きや壁かけタイプは設置が容易な場合が多いので、工事費用が安い傾向があります。一方で工事費が高くなるのは、天井埋め込みタイプは、設置するのに大きな工事をする必要が生じるので工事費は高額になる場合がほとんどです。

業務用エアコンの「室外機のタイプ」

業務用エアコンには、「シングルタイプ」と「マルチタイプ」という分類もあります。シングルタイプは室内機・室外機が1台ずつのタイプで、マルチタイプは1台の室外機で複数の室内機を稼働させるタイプになるのです。マルチタイプは複数の室内機を設置する分、シングルタイプより工事費用が掛かる傾向にあります。

業務用エアコンの工事費が高くなるのはどんなケース？

業務用エアコンを設置するのにあたって、工事費が見積もりより高くなってしまうケースがあります。元々見積もりには「標準工事費用」が加算されていますが、標準工事費用には含まれない「追加工事費用」が加算されてしまう次のようなケースに工事費が高くなってしまいます。

室外機と室内機の距離が長い

室外機と室内機をつなぐ配管は、4～8mなら標準工事の範囲内で追加費用は掛からない業者がほとんどです。ただし室外機と室内機の場所が離れているとその分配管の長さが必要になり、追加費用が掛かってきてしまいます。

電源がない

家庭用よりも大きなパワーが必要な業務用エアコンは、電源も専用のものが必要です。もしも業務用エアコンに使える電源が無かったら、電源設置の追加工事が必要になります。

室外機を高所に設置する

室外機はかなりの重量があるものなので、高所に設置するには荷揚げが必要になって追加料金がかかってきます。また、壁面に設置する場合にも作業費や材料費が発生します。

業務用エアコンの工事費を抑えるコツはある？

エアコンの工事費が高くなる場合と安くなる場合を紹介してきましたが、他にも工事費用を抑えるための次のようなコツがあります。

繁忙期を避ける

業務用エアコン設置の繁忙期と言えば、初夏から真夏だと言われます。具体的には5月下旬から8月頃までです。業者にもよりますが、繁忙期は割増料金で工事を請け負う業者も多くあります。工事費用を抑えたい場合は、繁忙期を避けるのがおすすめです。

複数の業者の見積もりを取る

複数の業者から工事費用の見積もりを取る「相見積もり」をすることで、およその費用も把握できて、安い業者の方に依頼すれば工事費用が抑えられます。相見積もりを取る際には、同じ条件で見積もりを取ることを忘れないようにしましょう。

購入先に設置を依頼する

業務上エアコンを購入したら、設置までを購入先に任せるのがおすすめです。購入先とは別の業者に設置を依頼するよりも余計な仲介料がかからず、工事費が安く済みます。また、別々の業者と日程調整するよりも、スムーズに設置ができるのもメリットでしょう。

まとめ